第56回日本臨床分子形態学会総会・学術集会

会長挨拶

第56回日本臨床分子形態学会総会・学術集会開催
会長 森谷 卓也
(川崎医科大学病理学)

 この度、第56回本臨床分子形態学会総会・学術集会の会長にご推挙いただき、令和6(2024)年9月28日(土)、29日(日)の2日間、岡山県倉敷市の川崎医科大学現代医学教育博物館で開催させていただくことになりました。伝統のある学会の総会・学術集会を担当させていただくことになり、大変光栄に存じております。ご関係の皆様に心より御礼を申し上げます。
 本学会は、基礎医学から臨床医学に至るまで、様々な分野の研究者が分子形態学という共通の用語を基盤に、一堂に会し議論を行う、他の学会にはない特徴を有しています。発表後の質疑応答は、しばしば普段参加している学会では経験することができない視点から放たれるため、それによる新たな発見をすることができた、という声もよく聞かれます。また、機関紙「Medical Molecular Morphology」(略称MMM)も大変充実しており、学会員の研究成果が数多く発表されています。
 そのような学会の特徴をふまえ、今回の総会・学術集会のテーマを「分子形態学の深遠に挑む」と致しました。ご参加の皆様が、十分に議論を尽くし、満足していただけるようなプログラムを目指したいと思っております。副会長は、高知大学医学部病理学講座の村上一郎先生にお願いいたしました。特別講演の演者として、現時点では大阪大学蛋白質研究所 蛋白質ナノ科学研究室教授の原田慶恵先生(日本生物物理学会前会長)と、(地独)東京都健康長寿医療センター研究所 老年病理学・高齢者がん研究グループ研究部長の石渡俊行先生に内諾をいただいています。そのほか、教育講演・シンポジウム/ワークショップ、安澄記念講演(東北大学 笹野公伸先生)、一般演題等を予定致しております。
 倉敷市での開催は、前身の日本臨床電子顕微鏡学会の時代に、第27回の総会・学術集会を大澤源吾先生(川崎医科大学内科学(腎))が主催されて以来になります。倉敷市は観光地で、夏が終わり秋に向かう良い季節でもあります。白壁の街や瀬戸内海を楽しんでいただくことも可能と思います。また、今回は学内施設での開催となりますが、会場となる現代医学教育博物館(メディカル・ミュージアム)は、他に類を見ない、医学・医療に特化したユニークな博物館であると自負しております。会期中に見学していただけるよう工夫致します。
 思い出深く、実りある2日間となりますよう最大限の努力を致しますので、ぜひ多数の皆様にお越しいただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。